夢の続き。

目が覚めて確かめた

やっぱ1人だった



抱きしめて寝てた里美は
いなかった

やっぱ夢だった








「だせぇ…俺」








いつになったら寒くねぇんだろ


いつになったら1人でも平気になんだろ


いつになったら忘れられんだろ


いつになったら…







「だ…せぇ……よ」









この涙止まんだろ










「っ…決め…た…」








携帯を開いた


アドレスを表示した


里美の名前を選んだ











「出なかったら…」








もぉ忘れるって決めた


これで最後にする


アドレスを消去する


夢の中の里美を…消去する








―ピッ

「…出ないか…やっぱ…っ…出なっ…」








だけどやっぱり

涙は止まらなかった

< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop