夢の続き。
目が覚めて確かめた
やっぱ1人だった
抱きしめて寝てた里美は
いなかった
やっぱ夢だった
「だせぇ…俺」
いつになったら寒くねぇんだろ
いつになったら1人でも平気になんだろ
いつになったら忘れられんだろ
いつになったら…
「だ…せぇ……よ」
この涙止まんだろ
「っ…決め…た…」
携帯を開いた
アドレスを表示した
里美の名前を選んだ
「出なかったら…」
もぉ忘れるって決めた
これで最後にする
アドレスを消去する
夢の中の里美を…消去する
―ピッ
「…出ないか…やっぱ…っ…出なっ…」
だけどやっぱり
涙は止まらなかった