終われない夢
静かな図書室
それは普段から求められているもの
でも本当に、
こんなに静かだと、
かえって気味が悪い…
この幻想的で、
何かの物語に出てきそうな空気
しかもその物語はホラー…
恋愛や友情といった物語に、
こんな空気が凍っている場所を提供するはずがない
私は一冊の本を手に取った
『ラビリンス』
私はこの本を見たこともない
よく図書室に通っているのに
私は知らない
ラビリンスというのは確か
迷宮という意味だった…
今度この本を借りてみよう
そう思った
そして
その本を本棚に戻した