終われない夢



「…オマエ、何か知ってるんじゃないか?」



私の質問に質問で返された



「そう見えるの?」


「……」



私は暗黙の了解をキャッチした



「知らない」



知らないものは知らないのだからそう言った



「…思い出してみろよ。今日の夜中の事を。バスから降りた後の事を!」



私は少し、

あるはずの思い出に浸ってみる…



「…聖羅と一緒にバスから降りて、聖羅と園原さんと少しお話をして、部屋に戻って、紗那をバスの中に忘れた事を思い出して、バスに行って……」


「それで?」


「ふらってなって……倒れた…」


「……」







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