終われない夢



柴谷に引かれるままに靴を履き替えて靴箱から出た


寮まではちょっと歩かないといけないから辛い…


寮に荷物を持っていく時も結構大変だった記憶がある


「なぁ神山…」


「私の事神山って呼んだ?」


「別にいいだろ。今は緊急事態だからそこまで気がまわらねぇんだよ」


「いつもは気を使ってオマエって言ってるんだー」


「は?ちげぇよ。何言ってんだオマエ」


「オマエって言ったー!」


「フツーだし」


「むーー」


「オマエは神山って呼んで欲しいのか?」



コクリ


と頷く



「じゃあなー、変わりに…」


「変わりに?」






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