終われない夢



私達がペラペラ喋っているとやっとのこっさで校門が見えてきた


昨日の入学式の残像がちらほら残っている



「おはようございまーす」



聖羅が校門の前で掃除をしている人に向かって挨拶をした

私達もそれに続く



「おはようございます」
「おはようございます」



私は挨拶にプラスしてお辞儀もしておいた



「おはよう」



掃除をしていたちょっとハゲてるおじさんも挨拶をしてくれた



「見かけない人だったね」



と紗那



「新しく入った先生なんだよ」



と私



「あの頭はいいねぇ…」



と聖羅…

お前は一体どこを見ているんだ



「それは言っちゃダメだよ」



と私は聖羅に小さな声で囁いておいた



「はぁーい」



聖羅は舌をペロッと出して了解の意を取った


ホントに分かってるのかコイツ……



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