終われない夢
「そういえばさっき幽霊に会いたいとか言ってたね…。本当?」
なんとなくこの沈黙を破ってみたくなったから言ってみた。
「うん!」
あぁ…
紗那の無垢な笑顔が眩しいよ…
「はぁ〜、視たことあるの?」
無霊論を唱える聖羅が反撃ぎみ…
「ないけど…いると思うよ」
「なんで」
紗那が返事をした瞬間また返事をした聖羅。
しかも単語で。
「だって、イギリスの方にはゴーストハンターっていうのがいるんでしょ?だったらいるんだよ」
「そんなの子供騙しに決まってるじゃん!そんなんも分からないの!?」
「累月…夕神の夢を壊させないであげてくれ…」
紗那と聖羅の間で火花が散ってしまいそうなのを社長がストップ!!
さすが社長!
空気読めるねぇ〜。