終われない夢



「社長、紗那を頼んでもいい?」


「え?神山は何処に行くの?」


「…寝る」



時計はもう1時を回っている

寝させて


じゃないと明日起きれない…



「ちょっと待ってよ!」


「何?」


「…僕は女子部屋に入れないんだけど…」



あっそっか

社長はオスか


頭がちょいとおかしくなってきてるな


でもめんどくさいから…



「大丈夫だよ。皆寝てる」



「見つかったら…」



「じゃぁ女装するべし」



眠いからとか言ってるけど、

これは紗那のためなんだよ?


あーダメだ…


さっきと思っていることが矛盾してる…


ここに来たのは紗那を連れて帰るため


だったんだけど…


分かった事

あまりに夜遅くなると、

思考回路がメチャクチャになる






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