終われない夢



暫くして、園原さんが入って来た



「…神山さん……」



園原さんも聖羅と同様、

疲れきったような、悲しんでいるような、そんな表情をしていた…



「なんなの?」



私は園原さんに聞いた



「…知りたい?」


「…うん」



聖羅の様子から、

少し聞くことに不安があった…


でも


私だけ知らないのは嫌だ


独りぼっちにしないで…



「………そぅ……」



園原さんはため息と共にそう言った


そして一つ、

深呼吸した


すると、表情が前の自信に満ちた園原さんに戻っていた







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