終われない夢
図書室には私達以外誰もいないみたいだった
よく話す図書室のカウンターをやっている先生もいなかった
ふとカウンターに飾ってある時計を見た
─3時28分
時計にはそう表示されていた
こんな時間に先生がいないのは当たり前か…
はぁ…
私はため息をついた
「オイ」
柴谷が私に声を掛けた
「何?」
「さっき園原とちょっと話をしたんだけどな…」
「………」
「…オマエが聞いて後悔するのは目に見えてることなんだけど…」
「知りたい」
私はできるだけ真剣に言ったつもり
「あぁ、もーオレ知らね」
「じゃぁ…」
園原さんが柴谷に不安そうな目を向けている
「園原、言ってやれ」
「……分かった」
園原さんは小さな声で答えた