∞嘘∞
なんか首輪ってこんな感じかなぁ
変な器具でキリキリとネジを閉めるように
俺の腕にカッチリとワッカが着いた。


別れるんだから
売るんだから、つけなくていいよなんて
一瞬彼女に言おうか悩んだ自分の醜さにへどがでる。

せめて、今だけは
恋人ごっこに真実味を帯びさせてもいいだろう?


彼女の腕に嵌められた
ワッカに少しの嬉しさと寂しさを感じる。
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