生徒会長のキッス♪
今のあたしはキスされたことをすっかり忘れていた。
というかされたことすら記憶の中から抹消しようとしていた。
「お前……名前は?」
「…………長沼…美桜……ですけど?」
「ふーん。」
口を尖らせながらそう呟いていた。
「じゃあ美桜。」
「ちょっと待って。なんでいきなり呼び捨「今日から俺の彼女だから。」
この言葉であたしの頭の中が一瞬フリーズした。
「んじゃ。そういうことで。」
そう言ってそいつは歩き出した。