生徒会長のキッス♪

「なーに急に顔赤くしてんの!!」



バシッと力強く奈都に背中をたたかれた。



「だってー。普通そこで名前出しちゃう?」



「なに言ってんの!!今の段階でそんなんじゃいざ付き合うってなった時苦労するのは美桜なんだからね?」



「うっ」




確かに奈都の言ってることは正しいのかもしれない。


でもいきなり“付き合う”とか言われても全く想像できない。


この時点であたしって恋してないのかな?




「っあ!!噂してたらご本人の登場じゃん♪」




嬉しそうに言いながら奈都はあたしの腕をグイグイと引っ張った。




「っちょちょっと奈都?」



「ほら、あそこ。」



あたしは仕方なく奈都が指さす方向に目を向けた。




「あーやっぱり今日もかっこいいよねー。仁様と陽様。」



手を組ながらうっとりとした目であの2ショットを見る奈都。


心のどこかで嫉妬してしまう自分がいた。


周りの人達もみんな見てるし。



こんなことを思ってる自分がだんだんと嫌になってきた。


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