生徒会長のキッス♪
「そんな顔するんなら話しかければいいのに。」
横でじれったそうな顔をしながら奈都が言った。
「っえ?……っへ?」
「“っえ?”でも“っへ?”でもないよ。さっきの美桜の顔めちゃくちゃ怖かったから。」
あたしは自分の顔を触ってみる。
「美桜がわかんなくても周りから見たらそう見えたの!!」
「もっと素直になればいいのに……」
ため息混じりに言った奈都の言葉がひっかかった。
「あたし素直だし!!」
「それはどうかな~?」
冷やかし顔で言う奈都にあたしは頭にきてしまった。
「じゃあ今仁様に話しかければ?」
「っな…なんであたしが?」
「あれ~?美桜は素直なんじゃなかったの?」
今の言葉でプツンッという音があたしのどこかから聞こえてきた。
「わかりました!!あたし素直になります!!」
「んじゃいってらっしゃーい♪」
「行ってきます!!」