生徒会長のキッス♪
あれ?
もしかして
「美桜ちゃんってば“なんで?”って顔してるねー。」
ご機嫌のスマイルで陽さんが言った。
「っえ……っあ…いや……。」
図星すぎて返す言葉が見つからなかった。
「図星か。」
今度は神尾仁が話に入ってきた。
「まあ俺達は最初っから気付いてたけどな。」
そう言うと陽さんは「ねー。」と言いながらまたあの笑顔になった。
あたしは未だに2人の言ってることがわからずただぽかんと口を開けることしかできなかった。
「ってことは……2人ともあたしが近くにいたこと……」
「「気付いてた。」」
神尾仁と陽さんが口をそろえてそう言った。
「なーんだぁ。」
あたしは今までの緊張糸がいっきにほどけた。
さっきまでのあたしのドキドキを返してよ……
「ってかさっきからそう言ってるだろ。」
「うん……そういう意味だったんだね。」