生徒会長のキッス♪
伝えたい
「んで?俺に用事?」
さっきまで捕んでいたあたしの腕から手を離す。
あたしはついその動きの一部始終をどこか寂しい気持ちのまま見てしまった。
見終えた後ふと顔を上げると神尾仁と目があった。
「何?」
ニヤッと意地悪に笑った顔を見て胸がキュンとして思わず顔を思いっきり反らしてしまった。
「特に用事とかはないんだけど…用事がある。」
「は?」
そりゃそーだ。
喋りだしたと思ったらいきなりこんな意味のわからないことを言うんだもんね。
するとあたしのおでこに急にヒヤッとするものが触れた。
「お前熱でもあるんじゃない?さっきからなんとなく顔赤いし。」