生徒会長のキッス♪

「……じ…ん」





「はい?」




こいつはいかにも聞こえてないみたいにしてあたしに耳を傾けた。



聞こえてるくせに!!






「仁。」




「ちゃんと俺の顔見て言えよ。」






この俺様加減なんなのー!!!!




悔しくなってあたしは勢いよく顔を上げて




「仁!!!」




と言った。




その瞬間、あたしの右頬に一瞬何かが触れた。






「よくできましたー。」




静止状態のあたしにこいつは憎ったらしいほどの王子様スマイルを降り注ぐ。




そんなこいつとは裏腹にあたしは何が起こったか未だに理解できずゆっくりと右頬に触れた。





「あ、口の方がよかったか?」





今度は意地悪スマイルであたしのことを見ている。



その言葉であたしは一瞬にしてさっき起こったことがわかった。


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