生徒会長のキッス♪
けど奈都の言ってる通り今のあたしは“仁に会いたい”の一心で、いつの間にか足先が廊下の方を向いていた
「じゃあ、行ってくるね」
「はーい。もし昼休み終わっても帰ってこなかったら何とかやりくりしとくから」
お弁当を広げ始めながら平然とそんなことを言う奈都
「大丈夫だよ。ちゃんと授業には出るよ」
「前例もあるしあたしはその言葉信じらんないよ」
う…
あたしはまた言葉を詰まらせてしまった
前例ってのは昨日のことだよね…
「…今日は大丈夫!!奈都の手を煩わせるようなことはしないようにするから!!」
「はいはい。こんなことしてる間に昼休みの時間が無くなってってるの忘れないでよ?」