生徒会長のキッス♪
ドンッ!!
背中が壁にぶつかった。
ってことは……
「逃げ場失っちゃったな。」
やっぱり!?
「あははぁ。」
あたしは笑うことしかできなかった。
すると神尾仁の片手があたしの顔の横に置かれた。
これって確実に……
身動きできないじゃん!!
「へぇ。さっきまでは生意気な口叩いてたのに。自分が優位じゃなくなったとわかった瞬間黙っちゃうんだ。」
これは完全なるこいつからの嫌み。
というかあたしへの侮辱って感じ。
「っあ。そうそう。」
神尾仁は何かを思い出したような口調で言った。
「美桜は俺の彼女だったね。」