生徒会長のキッス♪

「なっ奈都!?」





奈都は顔を上げるなりすぐさまフェンスの方にダッシュしていた。


あたしは何が起こったのか心配になり奈都のあとを追った。


すると奈都はフェンスにがっちりと掴まり、じーっとグラウンドの方を見ていた。


そこでは先輩達が体育をしていた。





「やっぱり~。」





あたしの隣にはそんなことを言いながら右手をほっぺにあてた奈都がいた。


しかも顔が緩んでいる。


ってことはもしかして………





「キャーーー!!美桜見てる?仁様だよ?じ・ん・さ・ま♪」





やっぱり……


あたしは一応奈都に言われたとおり神尾仁を見た。


本当はさっきのことがあったからあんまり見たくないんだけどね。


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