生徒会長のキッス♪
「うん。見てるよー。」
“表”の神尾仁がね。
「っあ。もしかして……………あはっ♪やっぱりそうだ。ねぇねぇ美桜ー。」
あたしの肩をバシバシと叩きながらしゃべるハイテンションな奈都。
正直このテンションの奈都にはついていけない。
「ねぇってば。美桜ちゃんと見えてる?仁様と陽(よう)様の2ショットだよ?やっぱりお二人は仲がいいんだねー。」
「ようさま?」
あたしは奈都の言葉に目をパチクリとさせた。
「んげっ。もしかして仁様も知らなければ陽様も知らなかったのぉ?」
「っう゛……うん………まぁね。」
あたしは奈都から目を反らした。
「まさかとは思ってたけどね……」
奈都は「はぁ」とため息をついた。
「あのね美桜……陽様はね?この学校の生徒副会長だよ?」