生徒会長のキッス♪
「どっちが仁の彼女?」
入ってきて直ぐに陽さんが口を開いた。
すると神尾仁が「こっち」と言ってあたしのことを指でさしてきた。
「へぇ………かわいいじゃん。」
あたしをまじまじと見ながら笑顔で陽さんが言った。
すると奈都がいきなり騒ぎ出した。
今日何回目だよ!!と思いながらも陽さんの笑顔は爽やかすぎてあたしもドキッとしてしまった。
「あのさ。悪いんだけど………えー…と……」
神尾仁が微笑みを浮かべながら奈都に話しかけだした。
「っあ。あたし美桜の親友の橋田奈都です。」
奈都は神尾仁に勢いよくお辞儀をした。
「あー。ごめんね奈都ちゃん。」
うへー。
出ました出ました。
“表”の神尾仁。
それに騙されてる奈都。
なんかすっごく幸せそうな顔してるし。
「奈都ちゃん。俺ちょっと美桜と話したいからさ……」
するとあたしの方をチラッと見てくる。
あたしは意味がわからず首をかしげた。
すると奈都があたしの方を見てニヤッとしてきた。