生徒会長のキッス♪
「陽さんってかわいそうな立場じゃないんですね。」
そう。
さっきからずっと思ってたこと。
“陽さんが神尾仁より強いってこと”
「それどういう意味?」
陽さんのあの笑顔があたしに向けられた。
なんか陽さんの笑顔はドキッとする。
「っあ………えっと……」
あたしは神尾仁をチラッと見た。
「何だよ。」
あの低い声であたしを睨んできた。
「別に?ただ………」
そしてあたしの視線を陽さんに戻した。
「いいよ。続けて?」
「っあ。はい。なんていうか……さっき奈都に陽さんが副会長だっていうことを聞いたんですよ。」
すると二人は頭の上に“?”をいくつも浮かべていた。
「お前陽が副会長ってこと知らなかったのかよ。」
「っえ?うん………ってかあたしあんたが生徒会長ってことすら知らなかったし。」
「ふーん。」