生徒会長のキッス♪
勃発
始まりは呼び出しされて3週間を過ぎた頃だった。
「長沼美桜ー。長沼美桜ー。このクラスにいるんでしょ?早くこっち来いよ!!」
金髪でケバい先輩がクラスに向かってあたしの名前を大声で叫ぶ。
その先輩はギロっとした目つきでクラス全体を見渡す。
あまりの怖さにみんな静まり返ってしまった。
「あの……あたし…ですけど。」
張り詰めた空気を裂くかのようにあたしの声が教室中に響いた。
すると先輩とあたしの視線が絡み合う。
「ちょっと付いてきな。」
あたしは自分の席から立ち上がり、どこに向かうかわからない先輩の後をゆっくりとした足取りで付いていった。