生徒会長のキッス♪
「てめー何しやがんだよ!!」
周りにいる人達の中の一人があたしの方に近づいてくる。
そして大きく振りかぶってあたしの頬を目掛け殴ってきた。
殴られた後、あたしの口の中で血の味が広がる。
そして今度は左頬を殴ってきた。
口の中が血で一杯になってくる。
その味は嘘でもおいしいとは言えない。
思わずあたしは地面に向かってペッと血を吐き捨てた。
「みんなの物?それ、おかしくない?」
今度はあたしが鼻で笑いながら成美先輩を睨みつけた。
「な、何よ。その目は。」
先輩の目はしどろもどろに動いていた。
たぶんあたしから叩かれたからだと思う。