生徒会長のキッス♪
「ねぇ。ちょっと。」
あたしがいくら神尾仁に話しかけても一向に口を開こうとしない。
「ちょっと聞いてるんでしょ?」
また無反応。
ただたださっきから変わらない足取りで歩いてるだけ。
「もう。意味わかんない!!」
あたしはあたしの腕を掴む神尾仁の手を勢いよく振り解いた。
「成美先輩あんなに頑張ってあんたに告白してたじゃん!!聞いてたでしょ?」
神尾仁はまっすぐな目であたしを見ながら話を聞いている。
「わかってんでしょ?あんたのせいで成美先輩、すっごく悲しそうな顔してたじゃん!!」
さっきからこいつは全く動じない。
いったい何考えてんだろ?
と一瞬考えてしまった。