【実話】星になったキミへ
「りん、渡したい物があるんだ。」


「えっ?何?」


「とりあえず、涙拭け。」


健から、ハンカチを渡されると、私は、ゴシゴシと、涙を拭いた。

「ねぇ、このハンカチ貰ってもいい?」


「はぁ?何で?」


「いつも、健を感じていたいの。」


「…別に、いいけど。」


゛健、照れてる。″


゛可愛い″


「あと、これ…誕生日おめでとう。」


「あっ!そっか!私、今日で24才になるんだ!で、これ何?CD?誰の?」


「俺の…」


「は?」


「だから、俺がギター弾いてるの、録音してきた。」


「マジで!?」


「半年以上、弾いてなかったから、下手くそになってるけど……………………俺だって、りんのそばにいたいからさ…」


………え?


「え?聞こえなかった。」


わざと言ってみた。

だって、そんな幸せな言葉、何回だって聞きたい!!


「りんのそばにいたいの!もう、聞くな!!」

「…はい。」



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