【実話】星になったキミへ
「健、もう30分たったみたい。」


面会時間は30分までと、決まっている。


「私、もう行かなきゃ…」


「わかった。じゃぁな。また、来週来るから。」


「ちょっと待って!」

「んー?」


振り向き様の健に、


『チュッ』


「ありがと!」


こんな事を出来るのも、ここだからかも…

「お・おう、じゃぁな。」


頬を赤く染めて、健は帰って行った。


私は、健がくれたCDを大事に抱え、健の背中が見えなくなるまで、健を見つめていた。

゛ありがとう。私、頑張れるよ。″


今の私は、世界中で一番幸せだよ。


そして、私は、24才になった。
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