【実話】星になったキミへ
「そういえば、何があったの?」
郁は、間をおいて、
「……実は、彼氏に振られたんだ。」
「……え」
……………………………………………………
「だよね、何も言えないよね。りんを困らせたくなくて、黙ってたんだ。いいよ、何も言わなくて。」
「ごめん…でも、どーして??」
「なんかねー、好きな人ができたみたい。私がこんなんじゃん?だから、普通の人と付き合いたかったみたいなんだよね。でも、私が家にいたら、自殺未遂とかするから、言い切れないじゃん。入院してる今がチャンスだったんじゃない?」
郁は、泣きながら話した。
「郁…。それで、リスカしてるの?」
「うん。やっぱね、サイテーの男ってわかってるけど、好きなんだ。追いかけちゃうんだ。別れてから、心が寂しいよ。りん、私ね、あの人がいないなら、もう生きてけないよ……」
「わかる。わかるよ。郁…」
私達は、誰もいないホールで、大泣きした。
私だって、健に突き放された時があった。
郁の想いに共感できるよ。
こんな時は、リスカするしかないっていうのもわかる。
でも、私はもうあの時の自分とは、違う。
私は、初めて、
『それでも生きていくしかないんだ』
と、『死』以外の選択肢を見いだしていた。
郁は、間をおいて、
「……実は、彼氏に振られたんだ。」
「……え」
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「だよね、何も言えないよね。りんを困らせたくなくて、黙ってたんだ。いいよ、何も言わなくて。」
「ごめん…でも、どーして??」
「なんかねー、好きな人ができたみたい。私がこんなんじゃん?だから、普通の人と付き合いたかったみたいなんだよね。でも、私が家にいたら、自殺未遂とかするから、言い切れないじゃん。入院してる今がチャンスだったんじゃない?」
郁は、泣きながら話した。
「郁…。それで、リスカしてるの?」
「うん。やっぱね、サイテーの男ってわかってるけど、好きなんだ。追いかけちゃうんだ。別れてから、心が寂しいよ。りん、私ね、あの人がいないなら、もう生きてけないよ……」
「わかる。わかるよ。郁…」
私達は、誰もいないホールで、大泣きした。
私だって、健に突き放された時があった。
郁の想いに共感できるよ。
こんな時は、リスカするしかないっていうのもわかる。
でも、私はもうあの時の自分とは、違う。
私は、初めて、
『それでも生きていくしかないんだ』
と、『死』以外の選択肢を見いだしていた。