【実話】星になったキミへ
私は、前もって母に言って、携帯を持ってきてもらっていた。



早速、車の中で電話をかける。



相手は、もちろん健だ。


この時間は、お昼休憩のはず。



「トゥルルル…」



ワンコールで、健は電話に出た。



「もしもし!?」



「健?私。」



「りん!?どーして携帯から!?」



「あのね、退院したんだ。」



「はぁ?いつ??」



「今!!」



「マジ!?もう、いいのかよ!?」



「うん!自分的には、大丈夫って感じ。これ以上、入院してる方が、頭がおかしくなりそうでさ。お母さんに言って出してもらったの。」



「そっか。体調もういーの?」



「うん!絶好調ー!」



「だったら、今日遊ばない??」



「遊ぶ、遊ぶ!!今日からゆっくり逢えるね。」



「だな。じゃぁ、仕事終わったら、また電話するよ。」



「はーい!待ってるねー!」


私は、母をチラッと見た。



母は、健との電話の内容に触れてこない。
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