【実話】星になったキミへ

壊れていく心

その日から働く事になった私は、待機場所と言われる所で車から降ろされた。


「じゃぁ、さくらさん、仕事入ったら電話しますから。これ持って、待機してて下さい。」



ドライバーさんは、そう言うと、私に巾着袋を渡した。



「なんですか??これ??」



「それ、道具が入ってます。使い方は、女の子に聞いて下さい。じゃ。」



「はい。ありがとうございました。」



゙えっと…101だったな…″



ドアを開けると、3人の女の人達が居た。



みんな、もの珍しそうに私を見ている。



゙なんだか、品定めされてるみたい…″



すると、一番年上そうな人が話しかけてきた。



「ねえ、あなた、さくらちゃんでしょ??」



「あ、はい。そうです。」



「ママから、話し聞いてるよ。今日からなんでしょ??」



「あ、はい。」



「わからないコトがあったら、教えるから。何でも聞いてね。」



キツそうな見た目とは裏腹に、優しい人だ。



他の人達も、私よりも年上みたいだ。
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