【実話】星になったキミへ
客をとる以外の時間は、薬に酔っていた。



それほど、目を背けたい現実だった。



本当は、健以外の男になんて、抱かれたくない。



でも、健をつなぎ止めるにはお金がいるんだ。



お金がないと、健に愛してもらえないんだ。



お金がないと、健に捨てられる。



凄く悲しいけど、それが現実だ…



私は、あの時誓ったんだ。


健の腕の中に居られるなら、その幸せをお金で買ってみせるって。



だから、体を売るしかないの…



偽りの愛でもいい。



健の側にいれるなら…



そして、今日も私は薬を飲む。



現実から逃げるように…
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