【実話】星になったキミへ
私は、店に出るコトが次第に減っていっていた。



その理由は、新しい服やバッグを買うと、それらを身に着け、飲み歩くようになったからだ。



新作の服を着用し、新作のバッグを持って、街を歩くコトは、とても優越感だった。



私は、自己満足の世界には浸っていた。



そして、声をかけられた男と一夜を共にする。



デリで体を売っているコトで、貞操観念など、これっぽっちもなかった。



健に逢う回数も、減っていた。



私は、普通の恋愛…と、いうものが出来なくなっていた。



健には、生活に困らない程度のお金は渡してある。


゙なんだか健ってヒモになってきてるな″クスッ…



と、ほくそ笑みながら夜の街を歩いていると、向こうから見覚えのある顔が…。


「あれ!?りんちゃんじゃない??」



やっぱり、健の先輩だ!


「あー!まこちん!久しぶりー!!」



「何やってんの?一人??」



見ればわかるでしょ…。


「だよー。まこちんも一人なの??」



「うん。今から知り合いのトコに飲みに行くトコ。よかったら、一人もん同士、飲みに行かねー?」



「わーい!行く行くー!!もちろん、奢りだよね!?」



「いーよ。ちょうどパチンコで買ったトコなんだ。」



ラッキー!



私達は、お店に向かって歩き始めた。


< 153 / 315 >

この作品をシェア

pagetop