【実話】星になったキミへ
「………ふう。じゃぁ、破産手続きだけはしてちょうだい。これでも、譲ってるんですからね。」



私だって、百歩も譲ってるよ!



破産なんて恥ずかしくて、人に言えたもんじゃない!!


でも、お母さんがお金を出さない以上、破産するしかなかった。



「………わかったよ。自己破産する。だけど、条件がある。」



私は、とてもズルいコトを思いついた。



「何??」



「私が今後、欲しい物ができたら…カード貸して。」


一か八かだった。



でも、私から買い物を取り上げないでほしい。



唯一の楽しみだから…。


生きてるって感じれる時だから…。



お母さんは考え込んでいた。
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