【実話】星になったキミへ
健と戻れたコトは、嬉しい。


嬉しいよ。



だけどね………。



ちょっとだけ、ツラいんだ。


健に、嘘をつかないといけない自分がキライ。



健にだけ愛されようとしない、自分がキライだよ…。


ホントに健のコトを愛しているなら、風俗なんてやめるべきだ。



浮気なんてしない。



でもね、こんなに健に想われてるのに、健からの愛を実感するコトが出来ないんだ。



健が口下手だから…?



ううん…。



それは言い訳だ。



健に愛される自信が、自分にないからだ。



だから、お金で健をつなぎ止めてる。



お金があれば、健に愛されると思ってる。



健のコトを愛しすぎてるから、自信がなくなるんだ。


だから、他の男と寝るコトで、私は寂しさを埋めている。



ほとんど、狂気だよね。


でもね、健。



健がいなくなったら、あたし、死ぬよ?



生きてけないよ?



ヤバイな…。



幸せなはずなのに、自傷がしたい…。



そう思ってると、コールがなった。



助かった。



「はい。」



「さくらさん、お客様入りました。」



「はーい。降りて行きまーす。」
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