【実話】星になったキミへ
「りんちゃんさ、健のコト、好きなのはわかるよ。でも、無理してんじゃね??」



!!



「全ッ然。してないよ。大丈夫。」



「りんちゃんの大丈夫は、『私のコト見てよ!』って聞こえるんだよね。」



「………。」



そうなのかな…??



「なぁ、りんちゃん。俺のコト、好きになって…とは、言わないよ。でも、健の側で休めない分、俺の側に居ないか?」



「何言って…ッ。まこちんだって、彼女いるじゃん!」



「だから、W浮気でいいんじゃね?」



「うーん。いいコト言ってるな…と、思ったら、結局それか。」



嬉しいけどね…。



「お互いに連れはいるけど、連れに言えない分、出来ない分、癒しの関係になろうよ!」




「そ…だね。うーん。まっ、いいかな。」



すると、まこちんは、



「ヤッター。」



子供みたいに喜んだ。



「だけど!!」



これだけは、言っておかないといけないコトがある。


「何?」



「絶対に、健の耳に入らないようにして!これが守れなければ、この話はなかったコトに…。」



「わかってるって!大丈夫!!二人だけの秘密な!!」



そう言うと、まこちんは、薬指を差し出した。



「何コレ??」



「見てわかんないの??指切りげんまん。」



まこちんの笑顔につられ、


「もう。」


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