【実話】星になったキミへ
ずぶ濡れの状態で、健の家に着いた。



ドアを開けて靴を脱いでると、健が出てきた。



「うわっ!どうしたんだよ!ずぶ濡れじゃねーか!!」


私は、静かに笑みを浮かべ、黙っていた。



すると、健はタオルを持って来て、



「ったく。何やってんだよ。……………何かあった??」



「…………………。」



「黙ってたらわからないだろ??」



健は、優しく私の頭を拭いてくれていた。



「健。健は、かすみちゃんと飲みに行ったの??」



「は!?目の前で断ったじゃん!!」



「……あれから、連絡取ったりしてる??」



「取ってないよ。」



「ホントに??」



「してないって。どーしたんだよ。らしくねーな。」



「ゴメン……」



「そう言うりんが浮気してんじゃねー??」



ドキッ!



「え………。」



「なーんてな。俺は、りんのコト信じてるから。いつだって、俺だけを見ててくれるって。」



「うッうん。当たり前じゃん。」



びっくりした。



バレてるのかと思った。

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