【実話】星になったキミへ
「りん。話があるんだ。」



「え??何??」



「逢ってから話すよ。今から行くから。」



「うん。わかった。」



この日、私は、健から呼び出された。



゙話って何だろう??″



多分、赤ちゃんのコトだ。


あれから、私は、まだ『産む』とも、『堕ろす』とも決めれてなかった。



健は、自分の子供だと思って、喜んでいる。



あの時は、言えなかったけど……。



『健の子供じゃない』



って、言わなきゃ。



でも、怖くて言いきらない。



だって、言ったら健を失うコトになる。





♪〜 メールだ!



携帯を開けると、



゙着いたよ″



私は、急いで家を出ると、健の車に乗った。



「やっ。健。」



「よっ。りん。」



「……………。」



何も話せない私。



「ホテル行くか。」



「えっ……。でも……。」



「大丈夫。襲ったりしないって。大事な時期だもんな。」



「う…ん。」



「ホテルの方が、ゆっくり話ができるだろ??」



「そだね。」



健は、何の話をするというのだろう。



゙まさか、堕ろせ…とか…??″



ホテルに着くと、健は、ソフトドリンクを注文した。


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