【実話】星になったキミへ
「さてと…。」



「…………。」



「りん。」



「何?」



うつむいたままの私。



健の口から何が出てくるのか怖かった。



゙また、堕ろせって言うの??″



すると、健は、テーブルの上に、小さな箱を置いた。



゙これってまさか…″


健は、真っ直ぐ私を見ると、



「俺と結婚して下さい。」



「えっ……。」



健は、箱から指輪を取り出すと、私の左手の薬指にはめた。



「健……。」



泣き出す私。



「りん。返事は??」



健、違うの……。



この子は健の子供じゃないの……。



ごめんなさい。



ごめんなさい……。



私、健を裏切った。



なのに、健は、こんなにも私のコトを考えてくれてるんだね。



ごめんなさい。



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