【実話】星になったキミへ
滅茶苦茶な生活をしていたある日、私は、珍しく早く家に帰ると、夕飯を食べていた。



すると、激しい腹痛に襲われた。



゙何コレ!?チョー痛い!!″



「お母さん!お腹が痛いよ…」



「どうしたの!?大丈夫!?」



「大丈夫じゃないかも…。」


「救急車呼ぶ!?」



「う…ん。ちょっと、トイレ行ってくる。」



私は、トイレに座ると、


ボトボトボト…



何かが堕ちる音がした。


見ると、血の塊が堕ちている。



「キャー!」



「りんちゃん!どーしたの!?」



私は、腰が抜けて動けない。



直感的にわかった。



コレは、赤ちゃんだ……。


お母さんは、便器を覗くと、



「りんちゃん!?あなた、もしかして、妊娠してたんじゃ…。」



私は、コクッと、頷いた。



「大変!」



母は、急いで電話をかけに行った。



「りんちゃん!そこを動かないで!」



言われなくても、私は、動くコトが出来なかった。



体は、小刻みに震えている。



頭は、何も考えるコトができない。



バタバタと、母は戻ってくると、便器の中の『血の塊』を拾い始めた。



私は、震える声で、



「お母さん…何してるの…??」



「病院に電話したら、多分、流産だろうかや、血の塊を持ってきて下さいって言われたから。」



拾ってる…と、いうより、救い上げてる母の行動を見ていると、涙が出てきた。



流れたコトがかなしいのか…。



身に起きたコトが怖いのか…、それは、わからない。


ただ、どうしていいのかわからなかった。



「りんちゃん,立てる!?」



私は、頷くと、母と病院へ向かった。
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