【実話】星になったキミへ
歩いていると、色んなお店がある。



゙なんか、一人で入っても居心地のいい店ないかな″


探索していると、路地を入った所に、一件のバーがあった。



メニューが外に出ている。


゙うんッ。なんかいい感じかも″



私は、店内に入ると、カウンターに座った。



「何になさいますか??」



「えっと…。じゃぁ、ドライ・マティーニ。」



「かしこまりました。」



店員さんもイケメンだ。


私は、シェイカーを振るのを眺めていた。



゙絵になるなぁ″



「どうぞ。」



「ありがとう。」



私は、マティーニを飲むと、



「うんッ!おいしー!」



すると、店員さんは、



「ありがとうございます。」


と、最上級の笑顔。



つられて笑顔になる私。



「お一人ですか??」



「うん。」



「フードもありますが…。」


「ううん。食べてきたから。」


ホントは食べてないんだけど…。



私って、飲む時は、食べないんだよね。



私は、しばらく流れている音楽に耳を傾けながら、考え事をしていた。



赤ちゃんが流れたコトは、今でも引きずっている。



一生、忘れるコトはないだろう。



街を歩く妊婦さんを見ると、心が痛い。



健は、どうしてるだろう。


毎日、何を考えているだろう。



私のコト、大嫌いになっただろうな…。



あんな目に遇わせたんだもの。



当然だよね。



でも、私は、健を今でも愛してる。



想い続けてる。



健以上に、好きになれる人なんて、存在しないよ。


< 236 / 315 >

この作品をシェア

pagetop