【実話】星になったキミへ
私達は、すぐに意気投合した。



初対面とは思えないほど、気が合った。



お酒が進むと、私達は、お互いを呼び捨てにするほど、仲良くなっていた。



「レイってさー、最初見た時、ホストかと思ったよ。」



「はぁ!?失礼だなぁ。ちゃんと、昼の仕事してます。」



「だってさー、かっこいいじゃん!」



「そうかなぁ。」



「うん。イケメンだよ。だから、営業かけられるーって、思った。」



「りんって、顔に似合わず毒吐くよねー。」



「これが、地です。」



「アハハ。ますます気に入ったよ。」



「私も、レイのコト、気に入った!」



「じゃぁさ、明日の昼間、空いてる??」



「昼ならいいよ。16時からは用があるけど。」



「観光に連れて行ってあげるよ。」



「ホントにー??嬉しい!行く行く!!」



「じゃぁ、明日、10時位に迎えに行くから。」



「えっ!?でも、家も知らないでしょ?」



「マンション名は??」



「えっと、確か、『セレナーデ』だったかな?」



「そこだったら、わかるよ。」



「ホント!?」



「着いたら、電話するから。」



私達は、携帯番号を交換すると、この日は別れた。



゙あの人、全然、手出そうとしなかったな。″



なんだか、紳士的な人だった。



この時は、私の中ではただのいい人で終わっていた。



まさか、これから縁があるとは、思ってもみなかった。
< 239 / 315 >

この作品をシェア

pagetop