【実話】星になったキミへ
それから、私達は毎日、酒を共にした。



レイが、いつ仕事をしているのかは謎だったが、それは、お互い様だった。



レイも、私の仕事を突っ込んでこない。



だから、私も突っ込まなかった。



言ってこないというコトは、言いたくないんだ。






毎日逢うけど、レイは、手を出そうともしなかった。


それが、私には、居心地がよかった。



まだ、流産したコトを引きずっている。



仕事以外で、男と寝る気にはなれなかった。



レイとなら、安心して飲むコトができた。



知り合ってから、半年たつというのに、私達は、お互いのコトは、なに一つしらなかった。



それでも、一緒に居るコトが楽しかった。



私は、次第にレイに惹かれていった。



健を忘れたわけじゃない。


今でも、愛してる。



けど、レイの存在は今の私の支えになっていた。
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