【実話】星になったキミへ
私達は、店を出ると、タクシーに乗り、ホテルへと向かった。



部屋に入ると、レイは、このホテルでは一番高いワインを注文した。



゙レイって舌が肥えてるのかな″



ワインが来ると、慣れた手つきで開けるレイ。



私達は、



「改めて、かんぱーい!」



これが、最後の乾杯になるだろう。



「姫。明日、帰るんだよね?」



「う…ん」



「僕はね、本気で姫のコト、好きだよ。とても、大切な存在だよ。」



「えっ!?本当に!?」



「うん。だから、姫には、手を出すコトが出来なかった。触れるコトさえできないほど、姫のコトが大事だったんだ。姫を愛してるよ。」



「レイ……。」



レイの気持ちが嬉しかった。



私も、レイのコト…。



「もう、他の人を見るコトはできないよ。姫を愛してしまったから…。初めて逢った時から、姫に惹かれていたよ。」



「レイ…。ありがとう。」



レイは、強い眼差しで私を見つめると、



「りん。僕と結婚してほしい。」



「え……??」



いきなりのプロポーズに戸惑う私…。



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