【実話】星になったキミへ
「結婚って…。そんな急に言われても……。」



「ゆっくり考えてくれて構わない。」



「でも、明日帰るんだよ!」


「姫のトコまで、僕が通うよ。」



「は!?通うって…。遠すぎるよ!」



「500キロくらい、遠くないよ。」



「でも、仕事あるでしょ!?」


「………。もうひとつ、言わなきゃいけないコトがある。」



「何??」



「僕の仕事のコト。」



「そうだよッ!私、レイが何してるか知らないよ!!」


「実は…」



「実は…?」



「会社を経営してる。5社ほど。」



「えー!?マジで!?」



これって、玉の輿!?



「最初で言いたくなかったんだ。僕を見てほしくて。姫がそうとは言わないけど、今までの女達は、金目当てが多かったから。姫を試すようなコトして、ゴメン。」



「別に、黙ってたコトはいいけど…。だから、自由がきくんだ。」



「姫、僕と結婚してくれたら、何も不自由な思いはさせない。絶対、幸せにする。誓うよ。」



「レイ……。」



こんな、汚れた私を、そこまで愛してくれるの??



私もレイのコト、好きだよ。


でも………。



健…………。

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