【実話】星になったキミへ
この日、私は、初めてレイに抱かれた。



レイは、私の全てを包むように抱いてくれた。



リスカの跡も、丁寧に愛撫してくれた。



ここを愛撫してくれたのは、レイが初めてだった。




そして、私は、まだレイにプロポーズの返事はしてなかった。



まだ、片付けなきゃいけないコトがある。



そう。健のコト。



健への想いを断ち切らなきゃ、この人とは歩いていけない。



健に逢うのは怖いけど、想いに決着をつけよう。



故郷に帰ったら、勇気を出して健に逢おう。



拒否されるかもしれない。


それでも、何とか言って逢ってもらわなきゃ。



こうして、私は、レイの気持ちを背負ったまま、故郷へと帰る。



レイの気持ちに応えるために……。
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