【実話】星になったキミへ
私は、



「もしもしッ!健!?」



「おぅ。りんか。久しぶりだな。」



変わらない、優しくて、低い声に涙が出そうになる。


「久しぶりだね!健!!」



「今、どこから??」



「実家からだよー。」



「そっか。帰ってきたの??」


「うんッ!」



「どの位、こっちにいるの??」



「もう、ずっといるよー。」


ごめん!レイ!!



「そっか。」



………………………………………………………………


沈黙が、苦しい。



「そうだ!家に来たんだって!?」



「ああ。うん。りんがいない時にな。」



「どーしたのよ!?電話してくれればよかったのに。」


「ごめん。急に、りんに逢いたくなってさ。電話して、取ってもらえなかったら、ショックだなって思って。直接、行ったんだ。」



「何言ってんの!?健からの電話、私が取らないわけないじゃん!」



「…………。今から、逢って話せる?」



「うっ、うん。大丈夫だけど…。」



「じゃぁ、今から行くから、準備して待ってて。」



「わかった。」



電話を切ると、急いで準備を始めた。



゙健に逢える″



胸は高鳴る。



『急にりんに逢いたくなってさ』



ヤバい。



嬉しいよ。



でも、何で急に逢いたくなったの??



あんなヒドイコトした、最低の女に………。



゙健、今までどうしてた??″



゙彼女できた??″



゙かすみちゃんは??″



聞きたいコトが、沢山ある。


そして、私は、謝らなきゃいけない。



健を裏切ったコトを………。
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