【実話】星になったキミへ
準備を終え、タバコを吸いながら、窓の外を眺めていると、健の車が見えた。


この光景も、また、懐かしい。



私は、急いで家を出ると、


「健!逢いたかったー!!」



明るく言う私。



健は……と、いうと…、


「おぅ。元気だった??」



なんだか、元気がない。


゙急に家に来たコトと関係あるのかな??″



車に乗ると、健の家に向かってるみたいだ。



私は、



「今日、おばちゃんいるんじゃない??」



「大丈夫。今日、集会みたいだから。」



そっか。



宗教か……。



久しぶりに、健の家にいけるコトで、顔もほころぶ。



健は、やはり、元気がない。


健の家に着くと、懐かしいソファに座る。



隣に健も座ると、



「りん。ホント、久しぶり。」


「だねー。元気にしてた??」


「…………。」



何でそこで黙るの……??



すると、健は、驚くべきコトを口にした。



「りん。おばちゃんから聞いたよ。」



「……?何を??」



「流産したんだろ??」



!!



何で、お母さん言ったの!?


信じらんない!



私が、母に腹を立ててると、



「ごめんな。側にいてやれなくて……。」



暗い表情で言う健。



゙もしかして、そのコトで元気ないの??″



なんだか、ちょっと嬉しい。



心配してくれてたんだ。


私も、謝らないと……。

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