【実話】星になったキミへ
私は、消え入りそうな声で、



「お願い………。側に居させて……。」



「ダメだ。俺はもう、りんとは逢わないよ。」



「え……??」



今、何て言った??



目の前が真っ暗になる。


『もう逢えない』



そう言ったの??



「りん。そいつと結婚して、幸せになれよ。俺のコトは忘れろ。」



「忘れられるわけないじゃん!忘れられたら、とっくに幸せになってるよ!!」



「俺がダラダラ逢ってたのがいけないんだよな…。もう、りんとは逢わないよ。だから、もう帰れ。」



「そんなッ!ひどいよ、健!健への気持ちを取り上げないで……。」



「ひどいのはどっちだよ!二度も違う男の子供…。俺をこれ以上、振り回さないでくれ!!」



「……………。」



私は、何も言えなかった。


健の言う通りだ。



私は、どれだけ健を傷つければ気がすむのだろう。


でも、健に 二度と逢えないなんて……。



私は、堪えられる??



それは、多分無理だ。



「りん。幸せになれよ。」



私は、無言でその場を去った。



泣きながら運転していた。


健と二度と逢えない……。


これは、現実なの??
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