【実話】星になったキミへ
「健!何やってんのよ!!」



やっと、私を見る健。



「りん…。何しに来たんだよ。俺のコト笑いに来たのか…??」



「………………。」



健、変わったね…。



「帰れよ!」



思い切り枕を投げられた。


私は健に近付くと、



「違うよ…。違うよ。健を愛しに来たんだよ。」



「…………え??」



そっと健を抱き締める。


゙健。こんなに細かった??″



「りん。俺のためにわざわざこっちに来たのか…??」


「……私。離婚してるんだよ。」



「え……!?」



「私、結婚したって、一度も健を忘れた日はなかった。いつだって、健のコトを想ってた。当て付けて結婚したけど、虚しいだけだった。」



「りん…。俺……。俺………。」



健は細い肩を震わせながら、子供のように泣いていた。



今だから思えるコト…。



健は、私にしか弱いトコ見せないよね。



それは凄く嬉しいコト…。


健、もう離れないね。



死ぬまで健の側にいると誓うよ…。
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