【実話】星になったキミへ
次の日。



嫌がる健を無理矢理引っ張り、『メンタルクリニック』へと連れて行った。



そして、告げられた病名は『鬱病』。



処方された薬は、テグレトール、リーマス、パキシル、ロドピン。



この処方を見た時は、初めは驚いた。



だって、テグレトールとリーマスの組み合わせは、ホントはタブーだ。



保険で引っ掛からないか心配だった。



そして、安定剤を飲んだコトのない健の身体には強すぎる。



最初はふらつきが出るだろう。



私は、しばらく母に健斗を預け、健と共に生活をした。



健は子供のように私に甘えてきた。



ずーっと一緒にいた。



一ヶ月程経つと、健もだんだん落ち着いてきた。



離れている間のコトも、色々話せるようになっていた。

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